2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[2H01-02] 計算手法開発1

2020年9月17日(木) 10:00 〜 10:40 H会場 (Zoomルーム8)

座長:佐野 忠史(近大)

10:15 〜 10:30

[2H02] 空間依存動特性コードMIKを用いたランプ状の反応度印加による臨界事故解析の検討

*福田 航大1、西山 潤2、小原 徹2 (1. 東京工業大学 環境・社会理工学院 融合理工学系 原子核工学コース 小原研究室、2. 東京工業大学 科学技術創成研究院 先導原子力研究所)

キーワード:臨界安全、即発超臨界過渡解析、ランプ状反応度印加、燃料デブリ、福島第一原子力発電所廃止措置

福島第一原子力発電所の燃料デブリ取り出し時に起きうる臨界事故を対象とした解析は重要である。先行研究ではデブリの特性を適切に考慮することができる空間依存動特性コードMIKを使用した解析が行われてきた。これらの解析ではMIKコードの特徴上、ステップ状の反応度印加のみが取り扱われてきた。本研究では、MIKコードによるランプ状反応度解析が可能な条件を明らかにすることを目的とした。

本研究ではまず一点炉動特性モデルを使用した予備的な解析を行った。その結果、投入反応度や反応度の印加率といった解析条件と遅発中性子の寄与の関係が明らかとなり、MIKコードの適用範囲が明らかとなった。そのうえでMIKコードを用いたランプ状反応度印加による超臨界過渡解析を適用範囲内で行い、得られた結果を議論した。