2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 305-1 計算科学技術

[2J09-12] 微視計算

2020年9月17日(木) 14:45 〜 15:55 J会場 (Zoomルーム10)

座長:酒井 幹夫(東大)

15:30 〜 15:45

[2J12] 核分裂片変形度と即発中性子多重度の相関

TCWSとHFBの変形度依存性の比較

*張 旋1、藤尾 和樹1、江幡 修一郎2、Fedir Ivanyuk3、石塚 知香子1、稲倉 恒法1、千葉 敏1 (1. 東工大、2. 埼玉大、3. キエフ原子核研究所)

キーワード:核データ、核分裂、ランジュバン模型、核分裂片、即発中性子多重度

今までの研究では我々が開発した4次元ランジュバン模型により、個々の核分裂片の四重極及び八重極モーメントの計算を可能にし、ウラン領域核では四重極モーメントの核分裂片質量数依存性は即発中性子の鋸歯構造と非常に似た構造を示すことが分かった。ランジュバン計算結果より、拘束条件付きHartree-Fock-Bogoliubov法で個々の核分裂片の変形エネルギー及び励起エネルギーを推測し、更に励起エネルギーを元にHauser-Feshbach理論を用いて即発中性子多重度を予測する研究を進めていたが、HFBとTwo-Center-Woods-Saxonポテンシャルに基づくランジュバン計算が扱う変形度に差が存在する。本発表では、TCWSとHFBの変形度依存性の比較について報告する予定である。