2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 305-1 計算科学技術

[2J13-16] シミュレーション・解析

2020年9月17日(木) 15:55 〜 17:05 J会場 (Zoomルーム10)

座長:沖田 泰良(東大)

16:25 〜 16:40

[2J15] MCCIにおける金属コリウム凝固偏析挙動のMPS法による予備解析

*福田 貴斉1、山路 哲史1、Xin Li1 (1. 早稲田大)

キーワード:MCCI、VULCANO VF-U1実験、偏析凝固、福島廃炉 、燃料デブリ取り出し 、MPS法

燃料デブリの取り出しを実施するためには、燃料デブリと床面コンクリートの間のMolten Core Concrete Interaction (MCCI)現象を解明し、固化した燃料デブリの空間的な性状分布を把握することが重要である。2017年に実施されたVULCANO VF-U1実験により燃料デブリ内部の金属コリウムの分離と局所的な凝固偏析現象が観察された。このことを受けて本研究では、ラグランジュ法に基づき流体を離散化することでMCCIのような複雑な界面の追跡に有利なMoving Particle Semi-implicit (MPS)法を用いて、MCCI内部での金属コリウムの流動や凝固偏析の挙動を解析する。本発表では特に、解析のためのMPS法の改良と、凝固偏析挙動の予備的解析の結果を報告する。