2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 402-1 原子力安全工学(安全設計,安全評価,マネジメント)

[2K14-18] リスク評価・金属材料モデル

2020年9月17日(木) 17:05 〜 18:30 K会場 (Zoomルーム11)

座長:山野 秀将(JAEA)

17:35 〜 17:50

[2K16] 多変数フラジリティ曲線の変動がシステム損傷確率に与える影響に関する検討

*中島 正人1 (1. 電中研)

キーワード:フラジリティ曲線、変動、システム損傷確率、測度、中心極限定理

従来,機器・構造物の地震フラジリティ評価においては,フラジリティ曲線は対数正規分布で仮定され,その傾きおよび変動を表すパラメータの数値は,数値解析および既往研究成果に基づき設定される事例が多い。対数正規分布は大数の法則に基づき平均値を基本とした表現が可能であり工学的には非常に有用である。一方,中心極限定理が強く成立しないケース(例えば急激あるいは不連続な破壊現象,分布の裾野が破壊規範を支配する現象)に対する脆弱性を表現するための特性は備えていない。

本発表では,上述した問題を解決するため先ず地震(地震動)に対するフラジリティ曲線を対象として数学的な観点からモデリングを考察した結果を述べる。次に,数値解析に基づきフラジリティ曲線の変動が簡易なプラントシステムの損傷確率へ与える影響の分析結果を示す。