2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 403-1 リスク評価技術とリスク活用

[2L01-06] PRA新手法

2020年9月17日(木) 10:00 〜 11:45 L会場 (Zoomルーム12)

座長:井手 善広 (アドバンスソフト)

10:00 〜 10:15

[2L01] 損傷モードと評価方法が配管系の地震フラジリティ評価におよぼす影響

*大野 陽平1、酒井 理哉1、嶋津 龍弥1、松浦 真一1 (1. 電中研)

キーワード:地震フラジリティ評価、エルボ配管、損傷モード、ギロチン破断、疲労

配管系地震フラジリティ評価の損傷モードはギロチン破断とされることが多いが、振動試験ではエルボ配管に生じる疲労であることが示されている。また、フラジリティ評価方法には「耐力係数と応答係数による方法」(以下、「SOV法」)や「現実的耐力と現実的応答による方法」(以下、「詳細法」)などが規定されているが、これらが評価結果に及ぼす影響は明らかでない。そこで、ギロチン破断の発生検証を行うとともに、損傷モードや評価方法がフラジリティ評価結果に及ぼす影響について検討した。STPT410製のエルボ配管試験体を用いて、面内開方向に209mm、閉方向に900mmの変位を与えた結果、ギロチン破断は生じなかった。既往の配管系振動試験を対象としたフラジリティ評価では、損傷モードにギロチン破断を想定すると安全側となり、疲労を想定すると現実的な結果となった。また詳細法を用いることでSOV法に比べフラジリティが改善した。