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[2M05] 高線量場におけるCdTe半導体検出器のディジタル信号処理の開発
キーワード:放射線、検出器、CdTe
東京電力福島第一原子力発電所の廃止措置において、燃料デブリの取り出し作業は遠隔操作機器(ロボット、マニュピレータ)を用いて行うことが予定されている。確実な廃止作業を行うためには、遠隔操作機器の健全性を確保し、ガンマ線スペクトルデータの取得による作業環境の確認を行うことが可能な、高線量率場へ対応したガンマ線スペクトロメータの開発が必要となる。原子炉格納容器下部の状況を想定し、名古屋大学60Co照射室を用いて実験的に100Gy(水)/hの場を模擬し、測定可能なシステムを検討した。CdTe半導体検出器に対し、鉛によるハードウェア的な遮蔽とソフトウェア的なパイルアップリジェクト処理を行うことによって、60Coの1.33MeVの全吸収ピークを明瞭に観察することができた。