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[2N01] フッ化水素含有FLiNaK中におけるJLF-1鋼とその合金元素の耐食性
キーワード:腐食、RAFM鋼、溶融塩、液体ブランケット、電気化学
溶融フッ化物塩をブランケットの冷却材として使用するためには、構造材料との共存性の理解が大切である。中性子照射により生じるフッ化水素同位体は、酸化剤として知られ、腐食を引き起こすが、この腐食の詳細な過程は明らかでない。
本研究では、フッ化水素ガスを溶解させた溶融FLiNaK(LiF-NaF-KF)塩中へJLF-1鋼(Fe-9Cr-2W-0.1C)を浸漬してこの状況を模擬し、電気化学測定により腐食過程をその場測定した。さらに、JLF-1鋼の腐食を構成する合金元素の純金属の腐食についても調べた。
JLF-1鋼は、時間経過に伴う電位の上昇から、Fe2+からFe3+への酸化反応の存在が示唆された。また、孔食に特徴的な電位の変動と最表面の窪みが確認された。合金元素の中でWは、長時間経過後にも貴な電位が維持され、孔食も発生せず、重量減少もほとんどなかったので、鋼中でフッ化水素腐食耐性を高めると考えられる。
本研究では、フッ化水素ガスを溶解させた溶融FLiNaK(LiF-NaF-KF)塩中へJLF-1鋼(Fe-9Cr-2W-0.1C)を浸漬してこの状況を模擬し、電気化学測定により腐食過程をその場測定した。さらに、JLF-1鋼の腐食を構成する合金元素の純金属の腐食についても調べた。
JLF-1鋼は、時間経過に伴う電位の上昇から、Fe2+からFe3+への酸化反応の存在が示唆された。また、孔食に特徴的な電位の変動と最表面の窪みが確認された。合金元素の中でWは、長時間経過後にも貴な電位が維持され、孔食も発生せず、重量減少もほとんどなかったので、鋼中でフッ化水素腐食耐性を高めると考えられる。