[2N01-05] Liquid Breeders, Solid Breeders

[2N02] Analysis of nitrogen distribution in iron-titanium alloys using Soft X-ray Emission Spectroscopy

*Ryo Omura¹, Juro Yagi¹, Keisuke Mukai¹, Makoto Oyaidzu², Kentaro Ochiai², Atsushi Kasugai², Satoshi Konishi¹ (1. Kyoto Univ., 2. QST)

Keywords:iron-titanium alloy, hot trap method, liquid lithium, Soft X-ray Emission Spectroscopy, Nitrogen

液体リチウムは国際核融合炉材料照射施設(IFMIF)における中性子源ターゲットや液体ブランケットに用いられる．構造材料の腐食を促進する窒素の除去に有効とされるホットトラップに用いる，鉄中に5 %のチタンを溶解させた鉄チタン合金の窒素除去性能を検討した．発表者は窒素を含有させた液体リチウム中において鉄チタン合金を550℃にて9-256時間静置して窒素を吸収させ，合金粒の断面を軟X線分光分析装置で観察し，合金内部の窒素を定性的に分析できることを確認した．窒素を含有させた鉄チタン合金では，粒表面近傍で割れの発生がみられ，正確な窒素吸収挙動の推定のためには，これらの影響を考慮する必要があることを見出した．さらに，ひび割れを生じた試料と，生じていない試料との窒素分布の比較を行うことによって，ひび割れによる窒素吸収への影響を明らかにし，ホットトラップによる液体リチウム中の窒素除去特性を評価する．