2020年秋の大会

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VII. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[3A01-06] 環境動態

2020年9月18日(金) 10:00 〜 11:45 A会場 (Zoomルーム1)

座長:斎藤 公明(JAEA)

10:45 〜 11:00

[3A04] 福島第一原発からの外洋への漏洩量の再推定:海水中137Cs放射能と積算降水量および堆積物中137Cs濃度との関係

*青山 道夫1 (1. 筑波大)

キーワード:福島第一原子力発電所事故、直接漏洩、積算降水量、堆積物、河川輸送

今まで福島第一原発近傍の外洋での海水中137Cs放射能濃度から外洋への漏洩量を見積もってきたが、それでは数倍過大評価であることが町田ら(2019)により指摘された。今回改めて、沿岸での海水中137Cs 放射能の長期変動および積算降水量および堆積物中137Cs 濃度との関係を解析し、現在では直接漏洩している量よりも7日間積算総水量で数十mmを超える出水時に陸上から輸送された137Csが沿岸での海水中137Cs放射能濃度を上昇させ、その現象の見かけの半減時間は30日程度であることが判った。また大規模な出水でなくとも穏やかな降水現象でも福島第一原発から外洋へのfluxを増加させている可能性も示唆された。