[3B07-10] 吸着・分離1

[3B07] In-situ XRD，XAFSによる亜臨界水環境下での高速カチオン交換による汚染土壌からのCs脱離メカニズムに関する研究

*福田 達弥¹、高橋 亮¹、原 卓飛¹、尾原 幸治²、加藤 和男²、松村 大樹³、中瀬 正彦¹、竹下 健二¹ (1. 東工大、2. JASRI、3. JAEA)

キーワード：除染、セシウム、土壌

土壌に含まれる粘土鉱物の層間に安定に吸着されたCsは、亜臨界水環境では多価の金属イオンと容易にイオン交換する。亜臨界水中は高温・高圧・高イオン積・低誘電率な環境となっているが、どのようなメカニズムでCs脱離が促進されているか明らかとなっていない。そこで本研究では、SPring-8の高エネルギー放射光を用いた亜臨界水環境中の模擬汚染土壌のX線回折測定およびこれにより解析される二体分布関数（Pair Distribution Function）、またCs周りの局所構造をXAFS測定の援用により脱離メカニズムを考察した。