2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[3B11-13] 吸着・分離2

2020年9月18日(金) 15:55 〜 16:50 B会場 (Zoomルーム2)

座長:深澤 哲生(NFD)

15:55 〜 16:10

[3B11] 高空隙顆粒造粒技術の放射性核種吸着剤への応用

*牛尾 典明1、割田 浩章1、野中 伸洋1、中西 邦之1、柳川 聖貴1、林 利夫1 (1. 花王)

キーワード:造粒、放射性核種、吸着剤

放射性核種に汚染された水を除染する用途として用いる吸着剤の性能を効果的に発現させるための造粒技術の開発を行っている。香粧製品への応用技術として開発した高空隙顆粒の造粒技術である噴霧凝集造粒法を放射性核種の吸着剤として応用できないか検討を行った。吸着剤粉体のモデルとしてA型ゼオライトを用いて各種の造粒法で顆粒を作製して評価を行った結果、噴霧凝集造粒法で調製した顆粒は、一般的な造粒法で作製した顆粒に比較して以下のような特徴を有していることが明らかとなった。
1.カラム法による吸着試験を行った結果、放射性核種のモデルとして使用した安定セシウムを高効率で吸着できる。
2.X線CTで粒子断面を観察した結果、比較的大きな体積の空隙を数多く有しており、その空隙に対する水浸漬率が高い。
3.粒子硬度測定装置を用いて粒子の破壊強度を測定した結果、吸着塔に供するに充分な粒子強度を有している。