3:15 PM - 3:30 PM
[3C03] Study on the Radionuclide Contamination Mechanisms of Concrete and the Estimation of Distribution of Radionuclides
(6)Experimental Study on the effects of concrete characters on the penetrate of Cs and Sr
Keywords:Fukushima Daiichi Nuclear Power Station, Concrete, Decommissioning, Cesium, Strontium, Penetrate Experiment, Cement, Aggregate, Clay, Carbonation
福島第一原子力発電所(1F)の廃炉時に発生する大量のコンクリート廃棄物処分計画において、コンクリートの汚染分布の推定が重要になる。本発表では、1F建屋のコンクリート状態を模擬して作製した試料に対して、Cs、Srの安定同位体元素を用いた浸透試験を実施し、コンクリートの特徴や液相濃度がCs、Srの浸透に及ぼす影響を検討した結果を報告する。コンクリートの特徴としては、セメント種類、骨材中の粘土鉱物量や炭酸化がCs、Srの浸透に影響を及ぼすことが分かった。特にフライアッシュを含むセメントは、浸透を大きく抑制した。液相濃度については、濃度が高くなると共存効果が起きる可能性が示唆された。1FコンクリートにおけるCs、Srの汚染分布の推定は、対象とするコンクリートの材料(セメント種類、骨材中の粘土鉱物の有無)や変質状態(炭酸化、乾燥、溶脱)、接触している液相濃度を考慮する必要がある。