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[3C04] 放射性物質によるコンクリート汚染の機構解明と汚染分布推定に関する研究
(7)コンクリートの特徴が実濃度範囲でのCs/Sr浸透に及ぼす影響
キーワード:浸透、セシウム、ストロンチウム、コンクリート、イメージングプレート、実濃度、変質、炭酸化、乾燥
放射性物質の汚染推定ならびに放射性廃棄物処分に重要となるコンクリート中のCsとSrの浸透に関して、コンクリートの特徴が及ぼす影響を、実濃度範囲において実験的にイメージングプレートを用い検討した。イオン浸透は固相への収着の影響を受けるが、その影響度はイオン濃度によっても異なる。そこで、事故直後の濃度に近い10μMを含み広範囲の濃度範囲で浸透実験を行った。この結果、Cs浸透については、収着が増加する粘土、炭酸化により、特に低濃度領域において浸透深さは減少した。飽水炭酸化試料を10μM溶液に56日間浸漬したところ、Csの浸透深さは2mmであった。健全なコンクリートにおいては、SrはCsに比較し浸透しにくいことが分かっているが、乾燥炭酸化試料においては、減圧吸水により、Cs、Srともに40分の間に10-20mm程度の浸透を示した。