2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-3 原子力施設の廃止措置技術

[3D07-10] 汚染分布評価

2020年9月18日(金) 14:45 〜 16:00 D会場 (Zoomルーム4)

座長:出光 一哉(九大)

14:45 〜 15:00

[3D07] 文献データを用いたコンクリート中のC-14汚染浸透予測

*木下 哲一1、小迫 和明1、中島 均1、鳥居 和敬1、佐々木 勇気1、木村 博1 (1. 清水建設)

キーワード:コンクリート、C-14、CO2、拡散

原子力発電所の廃止措置において、クリアランスレベルを超える汚染のある放射性廃棄物は、汚染部位を斫ることにより物量の減容化が可能になる。空気の放射化で生成する14Cは、CO2となって空気中を動くので、原子力発電所のコンクリートには広範囲にわたる14Cによる汚染が懸念される。コンクリートは表面から14Cを含むCO2が拡散により深い部分へ浸透したと仮定すると、拡散モデルを用いて深度分布予測が可能になる。本研究では、モルタルの中性化試験の文献を基に、モルタル中のCO2の拡散係数を見積もった。拡散係数にはW/C比と相関がみられた。見積もった拡散係数を用いて、一定期間14Cを含むCO2にさらされたコンクリート中の14C濃度深度分布の相対値が得られた。用いる拡散係数によりばらつきはあるが、表面の濃度が分かればクリアランスレベルになる深さが得られた。