2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 501-1 基礎物性

[3E08-12] 水素化物燃料

2020年9月18日(金) 14:45 〜 16:15 E会場 (Zoomルーム5)

座長:高野 公秀(JAEA)

15:15 〜 15:30

[3E10] 早期実用化を目指したMA-Zr水素化物を用いた核変換処理に関する研究開発(その3)

(3)設計研究による成立性と有効性に関する研究(Ⅲ)

*日比 宏基1、池田 一生2、伊藤 邦博2、小無 健司3 (1. 三菱FBRシステムズ、2. ニュークリアデベロップメント、3. 東北大学)

キーワード:核変換、ジルコニウム水素化物、炉心設計、マイナーアクチノイド、アメリシウム

長寿命放射性廃棄物の地層処分の負担軽減に向けて、マイナーアクチノイド(MA)-Zr水素化物ターゲットを小型高速炉のブランケット領域に装荷して核変換処理を行った場合の長寿命核種の低減効果を把握することを目的とした研究を進めている。前報では、高速増殖原型炉の炉心・燃料技術の許容範囲内においてMA-Zr水素化物によるMA核変換性能を最大化できる炉心について報告した。
今回、5件のシリーズ発表により、2019年度に得られた成果を紹介する。
MAとしてアメリシウム(Am)をZr水素化物に含有させたターゲットを炉心燃料領域の外側に装荷する小型核変換高速炉に対し、MA核種分離工程の省略による再処理負軽減の観点から、ターゲットでのキュリウム(Cm)添加及び炉心燃料でのネプツニウム(Np)添加による並行核変換の可能性を検討し、成立見通しを得た。