2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[3H01-03] 実験手法

2020年9月18日(金) 10:00 〜 11:00 H会場 (Zoomルーム8)

座長:中嶋 國弘(近大)

10:15 〜 10:30

[3H02] KUCAーC架台での臨界条件におけるγ線スぺクトル測定

*名内 泰志1、佐野 忠史2、宇根崎 博信3、高橋 佳之3、楠見 紘司1、堀 順一3 (1. 電中研、2. 近大、3. 京大複合研)

キーワード:臨界炉心、ガンマ線スペクトル測定、ゲルマニウム検出器、KUCA-C

核反応に付随するγ線のスペクトルを測定することで、核反応の種類と反応率が評価できる可能性がある。しかし、高分解能γ線スペクトル測定には計数率限界があり、γ線放出率の大きい臨界体系での測定例は筆者の知る限り報告されていない。本研究ではKUCA-C架台軽水減速炉心を用い、起動領域の炉計装を通常より燃料に近づけることで、より低出力で臨界条件を確認しやすくした。さらに、HP-Ge検出器と燃料の間に厚さ60cmの軽水層を設けることでHP-Geを中性子から遮蔽しつつγ線のスペクトルを1~10MeVの範囲で測定することに成功した。予稿では放射化法で評価した中性子束と核分裂率、また、波高情報をもととした測定したγ線の発生反応について報告する。