2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[3H07-10] 不確かさ評価2

2020年9月18日(金) 14:45 〜 16:00 H会場 (Zoomルーム8)

座長:千葉 豪(北大)

15:00 〜 15:15

[3H08] Active Subspace法を用いた確率論的手法による炉心特性の不確かさ評価

(1)PHITSによるADS炉心解析への適用

*大池 宏弥1、天野 虎之介1、遠藤 知弘1、山本 章夫1 (1. 名大)

キーワード:不確かさ評価、Active Subspace、感度係数、確率論的手法、ADS

確率論的手法の計算コードを使用してADSの炉心特性の不確かさを効率的に評価するために、炉心特性の感度係数ベクトルをその有効部分空間(Active Sub-Space)内で展開し効率よく不確かさを求めるActive Subspace法(AS法)の適用を試みた。実効増倍率の感度係数ベクトルを用いてNp237核分裂回数の感度係数ベクトルのASを構築した上で、モンテカルロ計算コードPHITSを使用してNp237核分裂断面積に起因するADSのNp237核分裂回数の不確かさを実施した。結果として、核分裂回数の感度係数の離散化誤差と統計誤差が共に小さくなる適切な断面積摂動量を見いだし、AS法によってPHITSによるNp237核分裂回数の不確かさ評価を効率的に実施できる見込みを得た。