2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 302-1 新型炉システム

[3I11-14] 溶融塩炉2

2020年9月18日(金) 16:00 〜 17:15 I会場 (Zoomルーム9)

座長:小野田 雄一(JAEA)

16:00 〜 16:15

[3I11] 塩化物溶融塩高速炉のフィージビリティー

(4)核熱結合動特性と安全性

*望月 弘保1 (1. 東工大)

キーワード:溶融塩高速炉、核熱結合、先行核流出、動特性方程式、ULOF、固有の安全性

溶融塩高速炉は、遅発中性子の先行核が流出することによって遅発中性子割合に損失が生じ、通常運転時の割合は循環が停止している時に比べ低くなる。この事を考慮した動特性方程式を離散化してFLUENTコードのUDFを用いて核熱カップリング解析が行えるようにした。またRELAP5-3Dでは、動特性パラメータに適切な値を適用して解析できるようにした。
ULOF事象を解析した両解析コードの結果は、ほぼ同じ挙動を示した。ポンプ停止とともに、炉心温度上昇によって負の反応度が印加され、スクラム無しでも出力は崩壊熱レベルまで低下する固有の安全特性を示した。