2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 302-1 新型炉システム

[3I11-14] 溶融塩炉2

2020年9月18日(金) 16:00 〜 17:15 I会場 (Zoomルーム9)

座長:小野田 雄一(JAEA)

16:15 〜 16:30

[3I12] 塩化物溶融塩高速炉のフィージビリティー

(5)塩化物溶融塩高速炉によるTRU低減・有効利用の可能性

*三田地 紘史1、島津 洋一郎1 (1. 次世代エネルギー研究・開発機構)

キーワード:溶融塩炉、高速炉、塩化物塩、NaCl-CaCl2、超ウラン元素、TRU焼却、核変換解析

軽水炉使用済燃料に含まれる超ウラン元素(TRU)を効率よく焼却するために、本研究では統合型塩化物溶融塩高速炉(IMCSFR)の可能性を検討した。採用した燃料塩はNaCl、CaCl2、TRUCl3の混合塩である。この燃料塩は凝固温度が約530℃で、TRUの溶解度は約30mol%と期待される。IMCSFRは約40年間の運転により投入TRUの64%を焼却できる。さらに複数のIMCSFRを組合せ、TRUを順次に40年ずつ三段階に焼却する方式を採用すれば、120年間で投入TRUの93%を焼却・エネルギー変換できる。このようなIMCSFRの焼却特性は炉心解析コードSRAC中のCITATIONルーチンおよびBURNルーチンを用いて解析した。核データはSRACLIB-JDL40を使用した。