[3L05-08] 中性子利用

[3L07] 中性子透過ブラッグディップイメージング法における3次元結晶方位解析に関する研究

*櫻井 洋亮¹、佐藤 博隆¹、足立 望²、加美山 隆¹ (1. 北大、2. 豊橋技科大)

キーワード：波長分析型中性子イメージング、ブラッグディップ、3次元結晶方位解析、2軸ビーム測定

単結晶あるいは多結晶中の粗大結晶粒の結晶情報を評価する新手法として、中性子透過ブラッグディップ解析法/イメージング法の開発が進んできている。この方法は、位置毎の結晶情報をバルク状態で非破壊的に評価できるという特徴がある。しかし、この解析において結晶形状や結晶方位の3次元解析の方法論はいまだ確立していない。そこで本研究では、複数軸方向から測定した中性子透過率スペクトルに含まれるブラッグディップパターンを解析し、複数軸の結晶方位を求めることで、その方位情報から結晶方位の3次元情報を再構成する方法を開発した。この方法を粗大結晶粒からなるシリコン鋼板の2軸ビーム測定結果に適用して、試料に含まれる結晶粒の3次元結晶方位情報を複数粒に対して同時に取得した。同じ試料についてSEM-EBSDにより求めた各結晶粒の表面3次元結晶方位情報は、開発した手法で求めた3次元結晶方位情報を支持するものであった。