2:45 PM - 3:00 PM
[3N08] Deuterium retention in tungsten irradiated by high-dose neutrons at high temperature
Keywords:Tungsten, Neutron irradiation, Hydrogen isotope retention
プラズマ対向壁であるタングステン(W)は、核融合炉運転中に中性子の照射を受ける。これまで、日米科学技術協力事業(TITAN, PHENIX, FRONTIER)において、中性子照射によりW中の水素同位体吸蔵量が増加することが報告されている。本研究では、ITERダイバータ環境を想定した条件として、高い照射量かつ1000K以上の高温での中性子照射を行い、その条件がW中の水素同位体吸蔵特性に与える影響を調べた。
本研究では、オークリッジ国立研究所の高中性子束同位体生産炉HFIRにおいて、熱中性子遮蔽環境下で、照射量0.3~0.7dpa、試料温度900K/1050K/1300Kで中性子照射を行った。中性子照射後のW試料について、アイダホ国立研究所のトリチウムプラズマ曝露装置(TPE)にて870Kで重水素(D)プラズマ曝露を行い、その後昇温脱離分析(TDS)によって、W試料中のD吸蔵量を測定した。その結果、D吸蔵量は900K照射試料が最も大きく、1050Kで減少し、1300Kでは1050Kと同程度であった。
本研究では、オークリッジ国立研究所の高中性子束同位体生産炉HFIRにおいて、熱中性子遮蔽環境下で、照射量0.3~0.7dpa、試料温度900K/1050K/1300Kで中性子照射を行った。中性子照射後のW試料について、アイダホ国立研究所のトリチウムプラズマ曝露装置(TPE)にて870Kで重水素(D)プラズマ曝露を行い、その後昇温脱離分析(TDS)によって、W試料中のD吸蔵量を測定した。その結果、D吸蔵量は900K照射試料が最も大きく、1050Kで減少し、1300Kでは1050Kと同程度であった。