2020年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 501-1 基礎物性

[1A01-03] 核分裂生成物

2020年3月16日(月) 10:30 〜 11:15 A会場 (共通講義棟 L棟1F L-4)

座長:牟田 浩明(阪大)

10:45 〜 11:00

[1A02] 核燃料サイクル健全性のための核分裂生成物の有効利用と燃料デブリ取扱いに関する研究

(2)照射済燃料中における白色金属析出物の模擬体作製

*新田 旭1、服部 亮平1、佐藤 勇1、松浦 治明1 (1. 東京都市大学)

キーワード:核分裂生成物、金属析出物、直接利用

福島第一原子力発電所の燃料デブリは、再臨界や放射性物質の飛散等から危険性を持つため、取り出し収納容器に保管する必要があるとされるが、収納容器内に存在するコンクリートの水分に対する放射線の分解によって水素が発生するため、長期間安定状態で保管するにはこれを低減し、内圧を低く保つ必要がある。
そこでFP中に再処理後不溶解残渣として析出する白色金属析出物と呼ばれるMo,Ru,Rh,Pd,TcのうちPd,Ru,Rhという元素は酸素と水素の再反応のための触媒や、水素吸蔵合金として利用されているため、それらを収納容器へ入れ水素低減できないかと考えた。今回は、白色金属析出物の水素吸蔵能力や触媒としての有用性明らかにする前段階として、白色金属模擬物質を作製し、水素吸蔵性能に大きく関わると考えられる結晶構造等の知見を得るために冶金学的観察を行った。