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[2N12] 二光子同時計測法を用いたコンプトンイメージングの検討
キーワード:コンプトンカメラ、コンプトンイメージング、二光子同時計測
コンプトン散乱原理を用いたコンプトンカメラは広いエネルギー範囲のガンマ線のイメージングが可能であり、医療分野や原子力分野への応用として研究されている。しかし、従来のコンプトンイメージングではガンマ線の入射角度の情報しか得ることができないため、SN比や定量性が低いという欠点がある。そこで我々はCo-60やIn-111といった2光子放出核種に注目して、2つのコンプトンコーンの重なりから線源の存在確率の範囲を狭める2光子同時計測法によるコンプトンイメージングに関する研究を行ってきた。また、他に散乱体での反跳電子の飛跡から線源の存在範囲を円錐上から円弧上に制限する電子トラッキング法もコンプトンカメラの高度化に有効である。本研究ではGeant4シミュレーションを用いて二光子同時計測法のコンプトンカメラへの適用について検討する。