[3O08-12] 加速器要素技術

[3O08] 電子ライナックによるAc-225国内製造の検討

(1)電子ライナックの基礎設計

*尾関 政文¹、山本 昌志²、三好 邦博¹、愛知 昭人¹、上坂 充¹ (1. 東大、2. アキュセラ)

キーワード：線形加速器、標的α線治療、アクチニウム225、ラジウム226、ラジウム225

核医学分野における標的α線治療用の核種として、Ac-225は近年注目を集めている。しかし、現状のAc-225の供給は海外に依存しており、日本における臨床研究の推進のためには、国内製造体制の構築が必要である。そこで、東大上坂研究室では、Ac-225がその親核種であるRa-225から分離可能であることから、²²⁶Ra(γ,n)²²⁵Ra反応を電子ライナックγ線源で発生させる手法に着目した。本発表では、反応効率と安全面を考慮したγ線源の最適化を目的とし、電磁場計算や粒子輸送シミュレーションによる電子ライナックの基本設計を行ったので、その結果を報告する。