3:30 PM - 3:45 PM
[3O11] Development of radiation resistant rubber for accelerator equipment
Keywords:Radiation resistance, Rubber, Radiation degradation, Surface softening, Accelerator, High energy proton beam
日本原子力研究開発機構の大強度陽子加速器施設(J-PARC)では、素粒子物理、原子核物理、物質・生命科学など幅広い分野で研究開発を行っている。加速器装置は地下のトンネルに配置され、高エネルギー陽子ビームの運転中は高い放射線環境領域になる。そのため、ビームに近接する電磁石、真空、ビームモニタなどの装置部品の多くには放射線劣化対策として金属材料を使用している。しかし、冷却水フランジやゲートバルブのガスケットは使用具合と操作性において、ベーキングを行う真空容器は耐熱性においてそれぞれゴム製が優位である。そこで、可塑剤等の配合調整により5MGyの耐放射性能を実現したEPBAゴムを開発した。トンネル内の放射線環境は年間1MGyが想定されており、本開発により装置の維持管理保守に要する時間と費用の改善が期待できる。開発したゴムの詳細と照射試験の結果について報告する。