[1A01-04] ガラス固化

[1A04] 高レベル放射性廃棄物中の不溶解残渣（白金族合金）の構造解析

*坂下 航輝¹、松浦 治明¹、田中 征志朗¹、佐藤 勇¹、多田 晴香² (1. 東京都市大学、2. 株式会社IHI)

キーワード：不溶解残渣、核分裂生成物、ガラス固化、X線吸収微細構造

軽水炉用MOX(プルサーマル)燃料の利用やU燃料の高燃焼度化に伴い、将来的に使用済燃料のFP濃度が多様化し、FPに含まれる白金族元素も増加すると考えられる。また、高レベル放射性廃液に含まれる不溶解残渣廃液は、ガラス固化体にて安定的に処理処分することが検討されている。不溶解残渣廃液に含まれている白金族元素は合金状態であるが、ガラスへの溶解等の挙動は白金族元素合金の組成、雰囲気条件等に依存すると考えられている。そのため、廃液変動に伴う白金族組成の変化の影響を検討するために、本合金の組成等をパラメータにした結晶状態等の知見の取得は重要となる。そこで、本研究では白金族元素の合金を作製し、合金の模擬性、化学形態及び構造に関する情報を得るため、EXAFS測定を用いてMo、Ru、Rh及びPd原子周辺の原子の存在状態を詳しく評価した。