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[1A06] 福島第一原子力発電所2号機トーラス室滞留水のα核種分析
(2)ICP-MSによる固形分のα核種分析
キーワード:福島第一原子力発電所、滞留水、α核種含有粒子、ウラン、同位体、ICP-MS
福島第一原子力発電所の原子炉建屋滞留水に粒子状固形分として含まれるα核種の存在状態を把握するため、孔径10、1、0.1、0.02 µmのフィルタを用い粒径ごとに分級した固形分及びろ液中のα核種濃度とその組成をICP-MSで定量分析したところ、滞留水中の粒子状固形分から原子炉由来のウランが検出され、その大部分は10 µm以上の粗大粒子として深部に沈降していると考えられる。また、低濃度であるが微細粒子として浮遊あるいはイオンとして水中に存在するウランも確認できた。