2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[1A05-08] 福島第一原子力発電所滞留水

2021年9月8日(水) 14:45 〜 16:00 A会場

座長:宇留賀 和義 (電中研)

15:00 〜 15:15

[1A06] 福島第一原子力発電所2号機トーラス室滞留水のα核種分析

(2)ICP-MSによる固形分のα核種分析

*大内 和希1、蓬田 匠1、岡 壽崇1、北辻 章浩1、駒 義和1、今野 勝弘2 (1. JAEA、2. 東電HD)

キーワード:福島第一原子力発電所、滞留水、α核種含有粒子、ウラン、同位体、ICP-MS

福島第一原子力発電所の原子炉建屋滞留水に粒子状固形分として含まれるα核種の存在状態を把握するため、孔径10、1、0.1、0.02 µmのフィルタを用い粒径ごとに分級した固形分及びろ液中のα核種濃度とその組成をICP-MSで定量分析したところ、滞留水中の粒子状固形分から原子炉由来のウランが検出され、その大部分は10 µm以上の粗大粒子として深部に沈降していると考えられる。また、低濃度であるが微細粒子として浮遊あるいはイオンとして水中に存在するウランも確認できた。