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[1A07] 福島第一原子力発電所2号機トーラス室滞留水のα核種分析
(3)α及びγ線スペクトロメトリによる核種、ICP-AESによる元素組成の分析
キーワード:福島第一原子力発電所、滞留水、スラッジ、放射能分析、α核種
福島第一原子力発電所の原子炉建屋滞留水に粒子状固形分(スラッジ)として含まれるα核種(Pu、Am及びCm)による汚染を把握するため、2号機トーラス室滞留水試料を孔径の異なるフィルター(10、1、0.1、0.02 µm)で順にろ過し、ろ液(汚染水)及び各ろ過回収物の放射能分析ならびに元素分析を行った。α核種は孔径10 µmのフィルターで99%以上が固形分とともに回収され、それ以下の孔径のろ過回収物や汚染水には0.1%以下しか存在しなかった。また、スラッジを構成する元素はFeが主であり、Zn、Al、またSiであることがわかった。