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[1B04] レーザー共鳴イオン化質量分析のためのレーザーアブレーション原子化の基礎検討
キーワード:同位体分析、レーザー共鳴イオン化質量分析、レーザーアブレーション
レーザー共鳴イオン化質量分析法(RIMS)を用いた同位体分析では,二酸化ウラン等の高融点化合物の原子化について,原子収率が著しく低下することが報告されている.本研究では,酸化アルミニウムAl2O3の原子化法に対してパルスレーザーを用いたレーザーアブレーション法を適用し,アブレーションプラズマの時間分解分光計測によりプラズマの挙動を明らかにすることを目的とした.アルミニウム原子の共鳴線を利用したレーザー吸収分光の結果,雰囲気圧力500 Paの条件下において,パルスレーザー照射から約4ms後にサンプル表面付近で7000 K以上まで達する一方,表面から15mm離れると断熱膨張によりアルミニウム原子数が減少するとともに並進温度が1000 K程度まで低下することが確認された.この結果より,アブレーションプラズマ中では,共鳴イオン化のレーザー光入射位置及び発振タイミングの調整により,イオンカウント数と波長分解能の向上が期待できる.