2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-2 核化学,放射化学,分析化学,アクチノイドの化学

[1B04-07] 分析技術

2021年9月8日(水) 15:45 〜 17:00 B会場

座長:村上 毅 (電中研)

16:00 〜 16:15

[1B05] ICP-MS / MSによる放射性がれき中の107Pdの高感度迅速分析法の検討

*岩橋 弘之1,2、Van-khoai Do1,2、古瀬 貴広1,2、太田 祐貴1,2、本間 駿太1,2、黒澤 きよ子1,2、元木 良明1,2、廣沢 孝志1,2 (1. 日本原子力研究開発機構、2. 国際廃炉研究開発機構)

キーワード:107Pd、107Ag、ICP-MS/MS、固相抽出

107Pdは、長半減期(650万年)β線放出核種であるため、放射能分析では煩雑な分離作業と長時間の測定が必要となる。ICP-MS/MSは2つの四重極マスフィルタによる質量数の選別とコリジョンリアクションセル(CRC)によりスペクトル干渉を低減させることで、短時間で高感度な分析が可能と考えられる。そこで、本研究では、Pdに対して、高い選択性を有する抽出クロマトグラフィーと、ICP-MS/MSを組み合わせることで高感度かつ簡易迅速な107Pd分析手法の開発を試みた。本報では、抽出クロマトグラフィーによるPdの分離条件およびICP-MS/MSによる107Pd測定条件の最適化を行い、放射性がれきへの適用性を評価した結果について報告する。