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[1C12] 不飽和層における流路の形成とセシウムの移行挙動の評価
キーワード:浅地中処分、不飽和層、遅延係数、浅地中間貯蔵
浅地中における放射性廃棄物の処分の際には、土壌粒子の間隙に液相と気相が混在している不飽和層中の核種移行挙動を評価する必要がある。不飽和層では、気相によって塞がれることによる流路の複雑化や、核種の接触面積の減少による移行挙動の変化が考えられる。そこで、本研究では、処分場周辺の不飽和層を模擬したカラムを用いて、X線CT値からカラムの内部の飽和率分布を明らかするとともに、セシウムの移行挙動を破過実験により追跡した。その結果、カラム内部には核種が通りやすい流路と通りにくい流路がある可能性が示唆され、2本の流路(飽和層と不飽和層)があるという前提をもとに各々の流路の移流拡散方程式の解を重ね合わせ、不飽和層の部分の遅延係数を評価することが可能であることが明らかになった。