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[1E03] 飛翔体衝突による建屋内包機器への影響評価に関する研究
その1:建屋内包機器模擬体を含む鉄筋コンクリート箱型構造の飛翔体衝突試験
キーワード:飛翔体、衝突試験、鉄筋コンクリート構造物、建屋内包機器、応力波伝播、衝撃応答
原子力施設の建屋に飛翔体が衝突した場合、衝突時に発生する応力波は衝突を受けた壁から建屋内へと伝播する。この応力波は建屋内において高振動数を含む振動を励起する可能性があり、安全上重要な機器への影響を評価することが課題となっている。そこで本研究では、建屋内包機器への影響評価に資するため、建屋における応力波伝播や建屋内包機器の衝撃応答に係るデータの取得及び建屋と機器の連成を考慮した衝撃応答解析手法の整備を目的とする。まずは、機器模擬体を含む建屋への飛翔体衝突試験を実施し、建屋内の応力波伝播特性や建屋内包機器の衝撃応答特性を調査する。具体的には、建屋を模擬した鉄筋コンクリート(RC)箱型構造の内壁に機器を模擬した梁状構造物(機器模擬体)を設置し、航空機を模擬した飛翔体をRC箱型構造に垂直に衝突させる飛翔体衝突試験を実施し、得られたデータを分析する。本稿では、この飛翔体衝突試験のターゲット試験体及び飛翔体の形状、試験方法、試験結果等の概要を報告する。