2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 203-1 加速器・ビーム加速技術

[1G01-03] 加速器・ビーム加速

2021年9月8日(水) 10:00 〜 10:55 G会場

座長:楊 金峰 (阪大)

10:15 〜 10:30

[1G02] 新加速方式:ハーモニートロン実現を目指す垂直FFA加速器の原理実証

(2)磁性体合金を用いた垂直FFA加速器の高周波加速空洞の設計研究

*伊藤 彰洋1、有馬 秀彦1、米村 祐次郎1、和賀 雄飛1、足立 恭介1、高松 恒輝1、池田 伸夫1、森 義治2 (1. 九大、2. 京大)

キーワード:固定磁場強集束加速器、加速空洞、ハーモニートロン

大強度ハドロンならびに短寿命ミューオンを効率良く加速する新方式の加速方式:ハーモニートロン(Harmonytron)が提案されている。そこでは垂直FFA(Fixed Field Alternating gradient)加速器を利用する。垂直FFA加速器とは、曲率半径を一定に保ったまま、加速とともにビーム軌道が垂直方向に変化するFFA加速器である。九州大学では垂直FFA加速器の原理検証を目的とした電子FFA加速器の研究開発を行っている。垂直FFA原理検証機における電子の周回周波数は約12~17MHzであるため、広い周波数帯域を有した高周波加速空洞が必要である。本研究では広帯域なインピーダンスを有した高周波加速空洞を開発するためにさまざまなタイプの加速空洞の技術検討を行っている。本発表では、磁性体合金を装荷した同軸共振器の構造検討と、空洞模型を用いた周波数特性の評価結果を報告する。