2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-1 放射線挙動,遮蔽工学

[1H01-05] 遮蔽計算技術

2021年9月8日(水) 10:30 〜 12:00 H会場

座長:大石 晃嗣 (日環研)

11:00 〜 11:15

[1H03] 燃料デブリのβ線および制動X線の特性評価

*松村 太伊知1、藤田 学2、寺島 顕一1、坂本 雅洋1、奥村 啓介1 (1. JAEA、2. JPC)

キーワード:福島第一原子力発電所、燃料デブリ、β線、制動X線

使用済燃料のβ線による制動X線はORIGENコードなどによって計算されており、これらのコードが想定しているβ線のターゲットはUO2と水のみである。一方、福島第一原子力発電所の燃料デブリは、燃料に由来するU、TRU、FP、および構造材に由来するジルカロイ、SUS、ペデスタル内のコンクリートなどと溶融混合し、号機や部位に依存して複雑な組成になっていると考えられている。従来のコードはこのような多種多様な組成の燃料デブリから放出される制動X線への適用は想定されていない。そこで、β線スペクトルの理論式と崩壊データから、燃料デブリの組成、取り出し時期の放射性核種、密度、揮発性元素放出率、及びサイズを考慮したβ線源データを作成し、粒子輸送モンテカルロコードPHITSによって、燃料デブリのβ線と制動X線のエネルギースペクトル等の特性評価を行った。