[1H06-13] 燃料デブリ・核物質測定

[1H08] 燃料デブリ探査のためのバブルディテクターの中性子照射試験

*寺島 顕一¹、松村 太伊知¹、冠城 雅晃¹、坂本 雅洋¹、Eka Sapta Riyana¹、奥村 啓介¹ (1. JAEA)

キーワード：バブルディテクター、福島第一原子力発電所、燃料デブリ、中性子検出、中性子線量計

福島第一原子力発電所(1F)の燃料デブリを検知する手法の１つとして、自発核分裂、誘起核分裂、または(α,n)反応に起因する中性子を検出する方法が考えられる。しかし、燃料デブリの性状や適用場所に応じて、バックグラウンドガンマ線や中性子線の強度は大きく変わることが予想され、事前のガンマ線遮蔽の最適化は困難である。バブルディテクー(BD)は、中性子照射により発生する気泡数から中性子積算線量を計測するものであり、ガンマ線に不感、小型、軽量、電源・ケーブル不要、目視確認が可能といった特長を有する。また、極少の中性子線場でも、照射時間を長く設定することにより検出できる可能性がある。そこで、BDの１F現場への適用性を評価するため、BDの中性子照射試験を行い、照射条件に依存した基礎データを取得した。本発表では、本試験で得られた結果を踏まえて、１F現場への適用性について報告する。