2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[1H06-13] 燃料デブリ・核物質測定

2021年9月8日(水) 14:45 〜 17:00 H会場

座長:佐藤 大樹 (JAEA)

16:30 〜 16:45

[1H13] 燃料デブリ中の核燃料物質量の定量のための非破壊測定試験

(5)CeBr3検出器によるプルトニウム試料のその場パッシブガンマ測定

*冠城 雅晃1、芝 知宙1、奥村 啓介1、名内 泰志2、鈴木 梨沙1、能見 貴佳1、長谷 竹晃1、高田 映3、小菅 義広3 (1. JAEA、2. 電中研、3. NESI)

キーワード:福島第一原子力発電所、燃料デブリ、パッシブガンマ法、CeBr3 シンチレーター、核燃料物質定量、プルトニウム燃料技術開発センター

福島第一原子力発電所(1F)では、取り出した燃料デブリを容器に収納する際、臨界管理や核物質検知の点から採取試料の非破壊測定が必要である。一方、HPGe検出器は、冷却装置や遮蔽を要することから装置全体が大型し、狭い場所では導入が困難になる。そこで、小型なCeBr3検出器による燃料デブリの非破壊測定に向け、実燃料測定試験をした。測定では、プルトニウム燃料技術開発センターが有するSUS缶に収納されたPuO2試料を測定対象とし、SUS缶から遮蔽を含めて5 cm以下の近距離で測定した。その結果、測定試料に含まれる241Amガンマ崩壊由来の59.5 keVから236Pu子孫核種208Tl由来の2614 keVまでのガンマ線スペクトルを取得し、さらに、HPGe検出器での測定ならびにモンテカルロシミュレーション計算の結果とも比較したので報告する。