[1J10-13] 高速炉熱流動2

[1J12] 階層ベイズ法によるナトリウム−水反応時の伝熱管ウェステージ率の推定

*松井 秀憲¹、山口 彰¹、高田 孝¹、張 承賢¹ (1. 東大)

キーワード：階層ベイズ法、ナトリウム−水反応、伝熱管、ウェステージ

ナトリウム冷却高速炉の開発においては、蒸気発生器の安全性を確立することが重要な課題である。蒸気発生器内の伝熱管に何らかの欠陥が発生した場合、ナトリウム−水反応を生じ、ウェステージ現象を引き起こす。ウェステージ現象の定量的把握のための実験、およびウェステージ率の評価式に関する検討が従来から試みられている。しかしながら、ウェステージ現象に関係するパラメータが多いため実験の不確かさが大きいことと、実験に基づいた評価式であるため適用範囲が限定され汎用性が低いことが課題となっている。本研究では、汎用性の高い予測を行うために、物理現象を考慮した評価式を作成するとともに、不確かさを考慮したベイズ推定を用いてウェステージ率評価モデルを提案した。そしてそのモデルをウェステージ実験データに適用して、モデル性能を評価した。