2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[1J10-13] 高速炉熱流動2

2021年9月8日(水) 16:10 〜 17:15 J会場

座長:鈴木 徹 (東京都市大)

16:55 〜 17:10

[1J13] 縮尺水流動試験による高速炉の炉容器内自然対流崩壊熱除熱特性の把握

(5)複数の炉容器内冷却機器起動時における過渡挙動

*相澤 康介1、辻 光世1、小林 順1、栗原 成計1、中根 茂2、小沼 英良3 (1. 原子力機構、2. NESI、3. アセンド)

キーワード:ナトリウム冷却炉、自然循環、崩壊熱除去システム

ナトリウム冷却高速炉の安全性強化に向けた炉内冷却機器の設計と運用の最適化に資するために、シビアアクシデント時を含む崩壊熱除去特性および熱流動特性を把握する縮尺水流動試験を実施している。本報告では、複数の冷却機器起動が原子炉容器内自然循環挙動に与える影響を把握するために、浸漬型DHX及び貫通型DHXを起動させた過渡試験を実施した結果を示す。試験結果より、一基目のDHX起動により自然循環定常状態を達成した後、二基目のDHXを起動することで、自然循環定常状態における最高温度を一時的に超えることが示された。炉心下部プレナムに位置するコアキャッチャ上での発熱が強く、かつ二基目に貫通型DHXを起動する条件下において、この一時的な温度上昇は大きくなることが確認された。