2021年秋の大会

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[1K01-06] 規制・技術評価・受容性

2021年9月8日(水) 10:15 〜 12:00 K会場

座長:堀尾 健太 (電中研)

11:00 〜 11:15

[1K04] 核燃料サイクルと再生可能エネルギー出力変動を考慮した長期最適電源構成モデルによる電力脱炭素化に関する分析

*湊本 穂高1、小宮山 涼一1、藤井 康正1 (1. 東京大学)

キーワード:原子力発電、核燃料サイクル、電源構成、最適化、プルトニウム

本研究は、核燃料サイクルを統合した日本国内の電源構成モデルを用い、再生可能エネルギーの出力変動や大量導入も考慮の上、日本国内における電源の低炭素化という目標について原子力発電や核燃料サイクルが果たしうる役割について分析する。複数のシナリオを想定の上、最適な電源構成、原子力発電の各炉型の設備容量や出力の推移、使用済み核燃料の同意体組成等を分析する。試算結果として、ゼロエミッションを含む二酸化炭素の排出量に制限を加えたシナリオの場合、原子力発電全体の設備容量増加や、それに伴い、60年後以降の高速増殖炉の設備容量増加やMOX燃料に対しての需要増加などが確認できた。また、軽水炉サイクルのみを利用可能とした場合では、計算結果として、ウラン消費量増加に伴い燃料コストが上昇し、プルサーマル以外の高速増殖炉を含む核燃料サイクル全体の将来に向けた実用化の必要性が示唆される結果となった。