2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[2A01-04] 安定化・固定化1

2021年9月9日(木) 09:30 〜 10:45 A会場

座長:金田 由久 (太平洋コンサルタント)

09:45 〜 10:00

[2A02] アパタイトセラミックスによるALPS 沈殿廃棄物の安定固化技術の開発

(7)アパタイト・リン酸塩固化体によるCs、Sr、ランタノイドの固定化と物性評価

*中瀬 正彦1、針貝 美樹1、和田 恵梨子1、内海 和夫1、金川 俊2、土方 孝敏2、駒 義和3 (1. 東工大、2. 電中研、3. 原子力機構)

キーワード:ALPS沈殿物系廃棄物、アパタイト、リン酸塩固化体、焼成、一軸圧縮焼成、物性評価

ALPS沈殿系廃棄物のアパタイト、リン酸塩固化体・成型体について、骨格構造、固化体内に固定化したSr、Cs、アクチノイドを模擬したランタノイドとしてEu、Ceの状態を種々の手法で調査した。沈殿法で合成したCa、Mg、Feを主成分としたリン酸塩乾燥体は結晶質とアモルファス質の混合物がえられたが、焼成、一軸圧縮焼成により結晶性の高い形態に転化された。XRD及びXAFSにより、主にCaとMgはウィットロッカイト、Feは処理前後で局所構造が変化せずリン酸鉄として存在することが分かった。焼成や一軸圧縮焼成処理の前後ではCs、Sr、Euの価数は変化せず、4価でドープしたCeは3価と4価に不均化した。Pは形態変化を反映した局所構造変化が確認された。XPSではFe以外の主要元素の電子軌道は高エネルギー側にシフトし、処理により結合が強固になることが示唆された。発表では、系統的な物性評価結果を示す。