2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[2A16-19] 廃棄物管理3

2021年9月9日(木) 16:50 〜 18:00 A会場

座長:塚原 剛彦 (東工大)

17:05 〜 17:20

[2A17] 福島第一原子力発電所廃棄物の特性に応じた統計的な分析計画法の検討

(2)ベイズ推定法による最適な分析点数の算出

*堀田 拓摩1,2、秋元 茉耶1,2、永井 杏奈1,2、大木 恵一1,2、Caroline Pyke3、Peter Hiller3、駒 義和1,2 (1. JAEA、2. IRID、3. NNL)

キーワード:DQOプロセス、ベイズ推定、福島第一原子力発電所、分析計画、試料点数、mcmcサンプル

福島第一原子力発電所(1F)の廃止措置により発生する放射性廃棄物の処理処分に向けた性状把握を効率よく実施するため、環境に関する分析データを収集する際の品質管理方法を定めた Data Quality Objectives Process(DQOプロセス)及び統計手法であるベイズ推定法を組み合わせ、効率的な分析計画法の確立を検討した。ベイズ推定法を用いた計算により、既に得られている分析データからMarkov chain Monte Carlo(mcmc)サンプルを作成し、目的とする結果を得るために必要な分析点数を確率的に評価することができる。すなわち、従来の頻度論的統計で行われる検定とは異なり、確率とともに分析点数が得られるため、その確率に基づいて柔軟に分析点数を計画できる。本発表では、①処分の基準値との比較、②廃棄物性状に応じた母集団分類の2種類の目的に応じた分析点数算出方法について報告する。