11:30 AM - 11:45 AM
[2B06] Analysis of water collected at a drain sump of common stack for Units 1 and 2 of Fukushima Daiichi NPS
Keywords:Fukushima Daiichi NPS, drain water, radionuclides analysis, vent of Unit 1, Cs species
福島第一原子力発電所1号機のベントにより放出されたCs等の化学形態の推定を主な目的として、事故当時の情報を残していると考えられる1・2号機共用スタックドレンサンプ水(ドレン水)の核種を分析した。減衰補正により事故時に換算したドレン水中137Cs、90Sr、129I及び1号機由来全Mo濃度はそれぞれ1.4×10-10、1.2×10-13、1.6×10-10、1.3×10-12 mol/mlであった。ORIGEN計算値から初期インベントリにおける全Cs/137Cs及び全I/129Iの値を求め、その値と測定値からドレン水中の全Csと全Iを見積もった。全Csと全I、全Moの比は0.66、4.1×10-3であった。この結果から、Cs2MoO4以外の化学形態(CsI等)が支配的であると推定され、水蒸気が少ない状態で炉心溶融が進展したことが示唆された。