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[2B06] 福島第一原子力発電所1・2号機共用スタックドレンサンプ水の核種分析
キーワード:福島第一原子力発電所、ドレンサンプ水、核種分析、1号機ベント、Csの化学形態
福島第一原子力発電所1号機のベントにより放出されたCs等の化学形態の推定を主な目的として、事故当時の情報を残していると考えられる1・2号機共用スタックドレンサンプ水(ドレン水)の核種を分析した。減衰補正により事故時に換算したドレン水中137Cs、90Sr、129I及び1号機由来全Mo濃度はそれぞれ1.4×10-10、1.2×10-13、1.6×10-10、1.3×10-12 mol/mlであった。ORIGEN計算値から初期インベントリにおける全Cs/137Cs及び全I/129Iの値を求め、その値と測定値からドレン水中の全Csと全Iを見積もった。全Csと全I、全Moの比は0.66、4.1×10-3であった。この結果から、Cs2MoO4以外の化学形態(CsI等)が支配的であると推定され、水蒸気が少ない状態で炉心溶融が進展したことが示唆された。