2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-3 燃料再処理

[2B07-09] 再処理工場の重大事故

2021年9月9日(木) 14:45 〜 15:40 B会場

座長:伴 康俊 (JAEA)

15:00 〜 15:15

[2B08] 硝酸溶液からの蒸発・乾固にともなうルテニウムの揮発挙動

中和剤の添加による四酸化ルテニウム生成の抑制

*加藤 徹也1、関口 裕真1、宇佐見 剛1 (1. 電中研)

キーワード:高レベル廃液、ルテニウム、揮発、中和、冷却機能喪失

高レベル濃縮廃液貯槽の冷却機能喪失が長時間に及んだ場合、廃液の蒸発・乾固にともないルテニウム(Ru)の一部が揮発性のRuO4として放出される。Ruは硝酸や硝酸塩に酸化されると考えられることから、中和剤の添加によりRuO4生成が抑制されると期待される。本研究では、模擬廃液に中和剤となる水酸化物を添加して加熱し、RuO4やHNO3、NO2などの放出ガスを質量分析装置および赤外分光分析装置(FT-IR)で測定し、RuO4生成に水酸化物の添加が及ぼす影響について知見を得た。