2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-2 放射性廃棄物処分と環境

[2C05-09] 材料2

2021年9月9日(木) 10:40 〜 12:05 C会場

座長:小林 大志 (京大)

10:55 〜 11:10

[2C06] 代替粘土材料を用いた地層処分場の埋め戻し材に関する基礎的研究

*岩谷 隆文1、川久保 政洋2 (1. 西松建設株式会社、2. 公益財団法人原子力環境整備促進・資金管理センター)

キーワード:地層処分、粘土材料、埋め戻し材、透水係数、塑性指数

北欧の地層処分場では、場所や深度に応じて埋め戻す材料に異なる要求性能を設定することが検討されている。わが国の地層処分では、緩衝材、埋め戻し材などの材料として、大量のベントナイト(主にクニゲルV1)を用いることが考えられており、埋め戻し材料にクニゲルV1以外の粘土材料が適用できれば、将来の安定供給や価格面でのリスク回避、或いは設計の最適化に対して柔軟に対応することができる。本研究では、5種類の粘土材料と模擬掘削土の混合土を対象として締固め試験と透水試験を実施し、埋め戻し材料としての粘土材料の適用性を評価した。透水試験の結果から、今回の試験で用いた粘土材料のうち、1種類を除く混合土の透水係数は、1.0×10-11~1.0×10-8 m/sの範囲にあり、埋め戻す場所や深度の違いによる要求性能に応じて、多様な粘土材料を埋め戻し材料として適用できる可能性があることが確認できた。