2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-3 原子力施設の廃止措置技術

[2C10-15] 事故炉の廃止措置技術1

2021年9月9日(木) 14:45 〜 16:25 C会場

座長:出光 一哉 (九大)

15:00 〜 15:15

[2C11] 耐放射線性を考慮した遠隔型微小振動計の初期的検討

*實川 資朗1、古谷 一幸2 (1. なし [前 福島高専]、2. 八戸高専)

キーワード:廃止措置、損傷評価、振動計測、耐放射線性、耐放射線素子

福島第一廃炉への寄与に向け、基盤的機器開発を進めている。廃炉技術担当者から、機器の耐照射性への要求が高いとの指摘を受け、ディスクリート素子を使った、遠隔式(高周波で信号伝達)の小型微小振動計を開発しており、今回は電子回路への放射線照射実験の結果を中心に報告する。なお、加熱等により損傷を受けた構造機器内に、小型振動計を多数配置し、音速分布(レーザー衝撃などによる打撃を要する)を測定すれば、材質の変化が推定できると考える。コンクリートなどを例に、強度変化の検出可能性についても示す。また、電子機器の耐照射性確保には、能動素子自体の改良も有用であり、並行してFIB加工による小型電子管(10μm角/素子)を試作しており、この電気的特性(2極管及び3極管特性)についても紹介する。この素子では、小型化及び信頼性確保のため、傍熱式のカソードを用いている。小型化は、回路の集積化のためである。