[2C10-15] 事故炉の廃止措置技術1

[2C15] 燃料デブリ用収納缶の開発

(18）触媒による水素対策の検討

*鵜飼 展行¹、内山 秀明²、宮原 康文³、松下 雄一⁴、松岡 寿浩¹、塚本 泰介¹、富板 靖博¹、打道 直孝¹ (1. IRID/MHI、2. IRID、3. IRID/東芝ESS、4. IRID/日立GE)

キーワード：燃料デブリ、収納缶、水素対策、触媒

燃料デブリ収納缶における触媒による水素対策の検討結果を報告する。燃料デブリを保管建屋まで密封して移送する場合，燃料デブリに残留する水分が放射線分解して生ずる水素蓄積への対策が課題である。対策の一つとして触媒により水素を酸素と再結合させることで，移送容器や収納缶内部の水素濃度を爆発下限界（水素濃度4vol%）以下に抑える手法を検討した。
触媒を用いるにあたり，収納缶内の環境条件として，多湿，常温，高放射線を考慮する必要がある。そこで，試験により環境条件（風速，温度，酸素/水素濃度比，水素濃度 等）対する水素の再結合性能依存性を把握し，得られた性能から水素発生量に見合う触媒量と触媒配置案を検討した。また，実用化にあたっての課題をまとめた。