2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-3 原子力施設の廃止措置技術

[2C16-21] 事故炉の廃止措置技術2

2021年9月9日(木) 16:25 〜 18:00 C会場

座長:實川 資朗

16:55 〜 17:10

[2C18] 燃料デブリ分析のための超微量分析技術の開発

(5)ICP-MS/MS測定によるアクチノイド元素分析手法の検討

*風間 裕行1、関尾 佳弘1、前田 宏治1、小無 健司2、阿部 千景2、永井 康介2、鈴木 達也3 (1. 日本原子力研究開発機構、2. 東北大学、3. 長岡技術科学大学)

キーワード:燃料デブリ、ICP-MS/MS、アクチノイド、分析化学

燃料デブリの高精度及び効率的な分析手法確立を目的として、超微量の多元素を同時かつ迅速に定量可能とするICP-MS/MSを利用した分析手法開発を実施している。ICP-MS/MSは、直列に配置された二つの質量分離部の間に位置するコリジョン・リアクションセル(CRC)に適切なガスを導入することで同重体干渉の除去が可能であり、ICP-MSの分析感度を保持しつつ、元素の単離を行う前処理の省力化が期待される。一方、燃料デブリに含まれるとされるアクチノイド元素を対象とし、CRCに種々のガスを導入したICP-MS/MS測定の十分な知見は得られておらず、効率的な燃料デブリ分析に向けた系統的検討が重要である。本研究では、アクチノイド系列のCRCガスに対する挙動把握のため、238U及び232Th を対象としたICP-MS/MS測定を実施し、Uの分析手法を検討した。