2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 402-1 原子力安全工学(安全設計,安全評価,マネジメント)

[2E05-09] 次世代炉安全2

2021年9月9日(木) 10:35 〜 12:00 E会場

座長:鈴木 徹 (東京都市大)

11:35 〜 11:50

[2E09] 熔融塩炉の過渡解析コード:DYMOS

島津 洋一郎2、*吉岡 律夫1、小笠原 亨重1、古川 雅章3 (1. トリウム熔融塩国際フォーラム、2. 福井大学、3. トリウムテックソューション)

キーワード:熔融塩炉、過渡解析、安全評価、検証、DYMOS

熔融塩炉の安全性の検討には、各種の過渡変化時の挙動を評価できる解析コードが必要である。このような解析コードは許認可申請時にも必要であり、最終的には許認可に耐え得るものが望まれる。この観点から、筆者らは熔融塩炉の過渡解析コード(DYMOS)の整備を進めている。
本コードは、炉心を1領域とする1点近似の動特性方程式を適用し、熱交換器も1点モデルとしている。遅発中性子の移動と原子炉入り口温度の時間遅れを考慮し、最終的に蒸気発生器と発電機に接続し、各系統の温度解析を行なっている。
本コードの検証として、米国熔融塩実験炉MSREでの実験結果と比較し、良い一致を得た。また、海外の機関での類似コードとも比較し、妥当な結果であった。