2021年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 403-1 リスク評価技術とリスク活用

[2G01-08] 外的事象PRA

2021年9月9日(木) 09:45 〜 12:00 G会場

座長:倉本 孝弘 (原子力エンジ)

10:15 〜 10:30

[2G03] 地震PRAの配管系フラジリティ評価における非線形応答係数評価手法

*大野 陽平1、酒井 理哉1、嶋津 龍弥1 (1. 電中研)

キーワード:原子力発電所、地震PRA、配管系フラジリティ、非線形応答係数、疲労

地震PRAの配管系フラジリティ評価において、塑性変形が生じる配管系の現実的応答を弾塑性時刻歴応答解析で評価すると多くの時間とコストを要する。そこで、弾性解析の結果から非線形応答を評価する手法について検討を行った。線形応答から非線形応答を予測するための補正係数の一つに、非線形応答係数がある。これは線形応答に対する非線形応答の比率であり、設計・建設規格のKe係数と類似の考え方である。また、線形応答から非線形応答を予測する手法はフランスのRCC-MRx規格にも規定されている。そこで、Ke係数とRCC-MRxの2つの手法を用いた非線形応答時の疲労評価精度を、エルボ配管の繰返し面内曲げの静解析を対象に、弾塑性解析結果と比較することで検証した。その結果、RCC-MRxの評価手法はKe係数より精度良く安全側の評価となった。今後は動的条件への適用性を検証するとともに、必要に応じて動的条件への拡張を図る。